羽生結弦を超えるもの

世界歴代最高得点更新。氷上の陰陽師。絶対王者。スケート界の神様。ライバルは自分自身。さらなる高みへ…
様々な言葉で絶賛される羽生選手のグランプリファイナルでの三連覇達成。
2015年12月12日、スペイン、バルセロナ。
21歳と5日の羽生結弦の重圧から解放された歓喜の瞬間は、観ている者全ての心を打つものだった…


ライバルとの競争ではない、自分自身の作った壁だからこそそれは高く容易ではなかったはず。

わずか2週間前の自身の最高得点。
それをあっさりと塗り替えたショートプログラム。
演技を終えた直後に、緊張したー、と口が動いていたような気がします。

世界中を驚かせたわずか2日後に、この奇跡のような神演技…
ジャンプが決まるたびに高まるボルテージ…
もう点数ではない、そこには重圧から解き放たれた安堵の涙があり、応援してきた私たちの願いを実現してくれた瞬間でもありました。


苦難と試練の連続にしか思えなかった昨シーズン。それを乗り越えたこの日の彼の涙と笑顔を忘れることはないでしょう。
怖かっのだと、それに気付くことができないくらい自分を追い詰めたのだと語った羽生選手。
そしてこれからも挑み続けるのだと…

羽生結弦を超えるものーそれは羽生結弦でしかない。
